では、なぜ四半世紀以上も前の姿が、2026年の今になって若者たちの心を捉えているのだろうか。その背景には、Y2K(2000年代前後)ファッションやカルチャーの流行が一段落し、よりディープな90年代のアナログ感や「生の男らしさ」への回帰がある。
現在のSNSでは、過度に加工された美しさや、中性的なメイクを施した男性アイドルが主流だ。その反動として、加工なしのフィルムカメラで捉えられた、東幹久の持つ「野生味溢れる色気」や「骨太な男らしさ」が、新鮮かつ極めてクールに映っているのだ。スマホの画面越しに流れてくる彼の過去映像は、今の若者にとって未知の衝撃となっている。