広島国泰寺高校の制服デザインを語る上で欠かせないのが、旧制広島一中時代から受け継がれてきた格式と端正なシルエットです。多くの公立進学校がブレザー化へと舵を切るなか、同校では現在もオーソドックスなスタイルが維持されています。
女子の冬服は、落ち着いた深い紺色を基調とした国泰寺高校セーラー服です。襟元に施された特徴的なラインと、主張しすぎない上品なタイの組み合わせは、広島市内の教育関係者や保護者からも「清楚で知的な佇まいがある」と長年定評を集めています。一方、男子は伝統的な黒の詰襟学生服(学ラン)を採用しており、引き締まった襟元が高校生らしい実直さを醸し出しています。
この普遍的なデザインは単なる装飾ではなく、同校が掲げる「自主自律」「質実剛健」の精神を視覚的に象徴するものとして、生徒一人ひとりの誇りを育む役割を果たしています。