競馬におけるボックス買いとは、あらかじめ選んだ複数頭の馬について、その馬たちで構成されるすべての着順・組み合わせを一括で購入する投票方式です。例えば、有力と思われる馬を4頭(A・B・C・D)選んだ場合、その4頭の間で発生し得るすべての買い目を自動的に網羅して購入します。
この買い方が長年にわたり多くの競馬ファンに選ばれ続けている理由は、単にマークカードを何枚も塗る手間が省けるという利便性だけにとどまりません。現場の馬券検討において最大のストレスとなる「軸馬の選定ミス」と「着順の裏目」を完全に排除できる点にあります。
通常の「流し馬券」では、1着または軸となる1〜2頭を絶対的な存在として固定する必要があります。しかし、近年の競走馬の能力伯仲や馬場状態の多様化により、1番人気馬であっても展開一つで着外に沈むケースは日常茶飯事です。ボックス買いであれば、「上位争いをする馬は絞り込めているが、どの馬が勝つかまでは断定できない」というレースにおいて、どの馬が1着になっても的中を逃しません。
とりわけ、1着・2着・3着の着順が完全一致しなければならない三連単や、1着・2着の順序が問われる馬単において、ボックス買いは「ウラ目(着順逆転)」による悔しい不的中を完全に封殺できる強力な武器となります。