セリエAの強豪「アリアンツ・ミラノ」に加入して以来、大塚達宣に対する現地イタリアの評価は着実に高まりを見せています。元々ミラノは日本代表の主将・石川祐希が長く主軸を張ったクラブであり、ファンや地元メディアの日本人選手を見る目は決して甘くありません。しかし、大塚は持ち前の緻密なレセプション(サーブレシーブ)と、屈強なブロックを巧みに利用するリバウンド処理、ブロックアウトの技術で現地首脳陣の信頼を即座に掴み取りました。
現地の専門スポーツ記者は、公式戦後の会見で次のように大塚のプレーを評しています。
「派手な跳躍力や怪力スパイクに目を奪われがちな欧州において、タツノリ・オオツカの真価は極めて高い『ゲームIQ』と守備の安定感にある。コート上の穴を瞬時に埋めるポジショニングは、指揮官にとって計算が立つ極上の武器だ」
男子バレー日本代表においても、彼の立ち位置はかつての「期待の若手」から「攻守のバランサーにしてチームの支柱」へと完全に移行しました。高打点から剛腕を振り下ろすアウトサイドヒッターが多い世界基準の中で、相手サーブを乱れずセッターに返し、自らもパイプ攻撃(後衛からの高速バックアタック)を沈められる彼の存在は、組織的バレーを掲げる日本代表に不可欠なピースとなっています。