高市氏のドラム歴の原点は、奈良県立畝傍高校から神戸大学経営学部に進学した1980年代前半に遡ります。当時の関西学生音楽シーンは、ジャパニーズ・メタルの黎明期であり、ハードロックやプログレッシブ・ロックが熱狂的な支持を集めていた時代でした。
高市氏は学内の軽音楽部系サークルに所属し、本格的なロックバンドを結成。当時の活動について、自著やメディアインタビューで「昼夜を問わずスタジオに籠もり、ドラムスティックを握りタコができるまで練習に打ち込んだ」と振り返っています。
演奏していたジャンルは、ディープ・パープル、ブラック・サバス、アイアン・メイデン、さらにはよりテクニカルな変拍子を多用するハードロックでした。当時、女性ドラマーで重量感のあるツーバス(バスドラムを2台配置するセッティング)を踏み鳴らすプレイヤーは極めて珍しく、他大学のバンドマンからも一目置かれる存在だったと伝えられています。