大阪の都市構造において、国内外の専門家が最も警鐘を鳴らし続けているのが、世界有数の規模を誇る巨大地下街の存在です。梅田地区の「ホワイティうめだ」「ディアモール大阪」、難波地区の「なんばウォーク」「なんなんタウン」などは、日常の利便性が極めて高い反面、水害発生時には「巨大な地下プール」へと暗転する構造的リスクをはらんでいます。
現在、大阪市および地下街管理各社は大阪 地下街 津波 対策として、出入口への防水扉や起伏式止水板の設置、止水板の高さを超える濁水に対応するための二重止水板の配備、排水ポンプの多重化を進めています。しかし、南海トラフのようなM9クラスの巨大地震が発生した場合、停電による照明消失や電動止水設備の不作動、揺れによる建具の歪みで防水扉が完全に閉鎖できないといった最悪のシナリオを考慮しなければなりません。
津波や河川氾濫水が地下街に流れ込む速度は、人間の歩行速度を遥かに凌駕します。階段を滝のように流れ落ちる水深がわずか30cmに達するだけで、水圧により大人の力でも階段を駆け上がることが極めて困難になります。地下街にいる際に大地震の揺れを感じた、あるいは大阪府 防災情報 津波警報が発令された場合は、「浸水が始まってから逃げる」のでは手遅れになります。何よりも先に地上へ脱出し、周囲の高層ビルへ垂直避難することが鉄則です。