木竜麻生の名を日本映画界に決定的に知らしめたのが、2018年の映画『菊とギロチン』(瀬々敬久監督)と『鈴木家の嘘』(野尻克己監督)という2本の傑作です。
『菊とギロチン』では約300人、『鈴木家の嘘』では約400人もの大規模オーディションを勝ち抜き、共に主演・ヒロインの座を射止めました。大正時代の女相撲力士を泥臭く演じ切る一方で、長男の自死に揺れる家族の長女役では静かな慟哭と複雑な心理描写を体現。この鮮烈な二作の演技により、キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、ブルーリボン賞新人賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞など、国内の主要映画新人賞を軒並み独占する快挙を成し遂げました。
その後も、社会現象となったドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)をはじめ、WOWOWの重厚なサスペンスやNHK作品への出演を重ね、映像作品にリアリティと奥行きを与える不可欠なキャストとして重用されています。
また、サントリーや大手通信会社、外食チェーンなどの大手企業CMに多数抜擢されている点も特筆すべき要素です。飾らない笑顔と清潔感、視聴者に媚びない凛とした声のトーンが、幅広い層に高い好感度を獲得しています。