多忙を極める芸能活動の合間を縫って、芦田愛菜さんは課外活動にも一切の妥協なく打ち込みました。高校時代に所属していた部活はマンドリンクラブです。中学時代から弦楽器に親しんでいた彼女は、定期演奏会や文化祭(十鐘祭)に向けて熱心に練習へ参加し、仲間とともにアンサンブルの技術を磨き上げました。
伝統ある慶應女子の制服であるグレーのスカートにジャケット、スラックスを端正に着こなす姿は、登下校時にも派手さを一切感じさせず、ごく自然に学校風景に溶け込んでいました。卒業アルバムの撮影時や学校行事においても、女優としてのオーラを前面に出すことなく、周囲と同じ一人の女子高生として笑顔を見せていたと伝えられています。
同級生が語るエピソードとして印象的なのは、グループワークや掃除当番などの日常業務を誰よりも率先して引き受けていた点です。「課題の調べ学習では誰よりも深く文献を読み込んでまとめを持参してくれた」「芸能人だからといって特別扱いされることを本人がもっとも嫌い、周囲も一人の対等な友人として接していた」という証言が複数寄せられており、学校内での信頼の厚さが際立っていました。