入校式を控えた受講生から最も多く寄せられる疑問が、「入校式の初日からいきなり運転席に座って運転するのか」という点です。インターネット上の掲示板やSNSでは「初日にコースを走らされてパニックになった」といった体験談が散見されますが、これには明確な制度上の理由と誤解が存在します。
結論から述べると、通学免許における入校式当日にいきなり実車を運転することは原則としてありません。道路交通法施行規則に基づく指定自動車教習所の教習規程では、技能教習(実車教習)を開始する前に、必ず教習所第1段階の学科教習1番(「運転者の心得」)を受講しなければならないと定められています。
入校式当日はこの「学科1番」を履修することが最優先となるため、同日に技能教習(実車運転)が組み込まれるケースは稀です。ただし、以下のような特定の条件下では初日から運転席に座るパターンが存在します。
- 合宿免許の場合:最短日数での卒業を目指すスケジュールの都合上、午前中に入校式・適性検査・学科1番を終え、同日午後に「技能教習第1段階の1時限目(車の乗り降りや発進・停止の基本)」を実施するプランがあります。
- スピードプラン・短期集中コース:通学であっても優先予約枠を利用している場合、学科1番の終了直後の時間帯に実車教習枠が自動的に割り振られていることがあります。
実車教習が初日にあるかどうかは、事前の予約表やスケジュール表に「技能1」の記載があるかで判別可能です。心配な場合は、受付窓口に「本日の技能教習の有無」を事前に確認しておくと安心です。