挑戦者の多くが憧れるひとつの金字塔、それが「100杯」の大台突破だ。100杯以上を完食した者だけが手にするオリジナルの記念手形は、旅の達成感を何倍にも高めてくれる一生の宝物となる。しかし、闇雲にお椀を重ねるだけでは、80杯前後の壁に阻まれて撃沈するのが落ちだ。
100杯を達成するための鉄則、それは「ツユを極力飲まないこと」にある。給仕さんがテンポよく注ぎ込むおつゆをそのまま飲み干していては、お腹が水分で満たされてしまう。給仕の合間に手元の汁捨て用小鉢へとツユだけを器用に捨て、純粋に蕎麦だけを喉越しで味わうのがプロの技だ。また、マグロの刺身や数々の薬味は序盤で使い切らず、70杯を超えて満腹感が押し寄せてきた終盤の「味変」として残しておくことが成功への最短ルートとなる。