旭日旗とは、赤く丸い太陽(日章)から光条(旭光)が四方八方に放たれている様子を図案化した旗です。旭日旗のデザインの由来は、古来より太陽を信仰し「日出づる国」として太陽を尊んできた日本の美意識に深く根ざしています。
太陽の光が広がる意匠は、活力、発展、吉兆を象徴しており、江戸時代以前から民間で広く親しまれてきました。現在でも、大漁を祈願して船に掲げる「大漁旗」や、出産・節句を祝う祝い旗、祭礼の装飾、さらには朝日新聞社の社旗や民間企業のロゴマークに至るまで、多種多様な場面で用いられています。つまり、旭日旗の意味の本質は「祝い」や「繁栄の祈り」であり、特定の政治思想を示すために作られたものではありません。
混同されやすい旭日旗と日章旗の違いについても明確に整理しておく必要があります。白地に紅い丸を描いた「日章旗(日の丸)」は、国家そのものを象徴する唯一の国旗です。これに対して旭日旗は、日章旗から派生した太陽モチーフのシンボルであり、主に組織旗や祝賀旗、海上自衛隊の艦船が掲げる識別旗として用いられます。