事件が発生したのは2019年5月23日午後、新宿区新宿6丁目の高級マンションエントランスでした。当時21歳だったガールズバー店長の高岡由佳は、同棲していたホストの琉月(るな)氏の腹部を文化包丁で突き刺し、重傷を負わせた現行犯で逮捕されました。
公判記録および報道各社の取材データによると、2人の出会いは2018年10月。歌舞伎町のホストクラブに通い詰めた高岡は、わずか数か月で数百万円単位の大金をつぎ込み、るな氏のエース(最もお金を使う客)の座に君臨しました。2019年5月には同棲生活をスタートさせたものの、関係性は急速に破綻へと向かいます。
犯行の引き金となったのは、るな氏の携帯電話に届いた別の女性客とのやり取りでした。「彼を誰にも渡したくない」「殺して私も死のうと思った」という独占欲と絶望が極限に達し、就寝中だったるな氏を襲撃。刺傷後、逃走したるな氏を追ってエントランスまで降りた高岡は、倒れ込む被害者の傍らで血まみれの手のまま知人に電話をかけ、警察の到着を待つという異様な行動に出ました。