上原多香子さんの美貌がひとつの頂点を迎えたのが、1999年3月にリリースされたソロデビューシングル『my first love』の時期です。LUNA SEAの河村隆一さんがプロデュースを手がけたこの楽曲は、資生堂の主力メイクアップブランド「プラウディア」のCMソングに起用され、オリコンチャート初登場1位を記録。出荷枚数は50万枚を突破する大ヒットとなりました。
当時、大手化粧品メーカーのテレビCMに16歳の現役女子高生アイドルが単独で起用されることは極めて異例の抜擢でした。CM内で披露された、洗練された大人の表情と濡れたような艶やかなメイクアップは、同世代の女子中高生のみならず、20代・30代の大人の女性層からも絶大な支持を獲得します。
「細眉」「ツヤ肌」「ヌーディーなリップ」という90年代後半のメイクトレンドを完璧に着こなし、ポスターが街中に掲出されると盗難が相次ぐほどの社会現象に発展しました。ティーン特有のあどけなさと、大人の女性へと脱皮する刹那的な色気が同居したこのCMは、今なお「日本のビューティー広告史に残る伝説のクリエイティブ」として語り継がれています。