ネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に見られる「カマドウマに猛毒がある」「人を積極的に噛み裂く」といった言説ですが、生物学的な結論から言えば人体に危険な毒性は一切ありません。
カマドウマは毒針や毒腺を持たない無毒の昆虫です。「噛むのか」という疑問に関しても、彼らは雑食性で強力な大顎(おおあご)を持つものの、自ら進んで人間を捕食対象や外敵として襲いかかる攻撃性はありません。ただし、素手で無理に捕獲したり、寝ている間に偶発的に皮膚へ接触して圧迫されたりした場合、防衛反応としてチクリと噛まれる事例は報告されています。万が一噛まれても毒による腫れは生じませんが、皮膚に微小な傷がつく可能性はあるため、患部を流水で洗い流して消毒する処置が推奨されます。
人体への実質的な害は、毒性よりも「精神的不快害虫」および「衛生害虫」としての側面に集約されます。不潔な床下や排水口付近を徘徊した個体が室内の食器や食品の上を歩き回ることで、雑菌を媒介する衛生リスクが存在するため、放置は好ましくありません。