検索エンジンで「伊野尾 書店」と入力するユーザーの多くは、二つの明確な文脈を持っています。一つは2015年4月期に関西テレビ・フジテレビ系列で放送された連続ドラマ『戦う!書店ガール』における伊野尾慧さんの好演、もう一つは東京都中野区に実在する老舗書店「伊野尾書店」の存在です。
ドラマ『戦う!書店ガール』は、渡辺麻友さんと稲森いずみさんがダブル主演を務め、吉祥寺の大型書店「ペガサス書房」を舞台に繰り広げられた書店員たちのお仕事ヒューマンドラマでした。キャスト陣には千葉雄大さん、大東駿介さん、田辺誠一さんら実力派が名を連ねる中、伊野尾慧さんは書店員・日下圭(くさか けい)役としてレギュラー出演を果たしました。
日下圭は、白米が大好物で人懐っこく、どこかマイペースながらも書店業務に真摯に向き合う青年という設定でした。黒縁メガネ姿の愛らしいビジュアルと自然体の演技は、当時「伊野尾革命」と呼ばれた大ブレイクの決定打となり、放送当日のTwitter(現X)では毎週トレンド上位を独占する社会現象を巻き起こしました。この「書店員・伊野尾慧」の鮮烈なイメージが、全国のファンに「伊野尾=本屋」という強力な認知を植え付ける原点となったのです。