死刑が確定した身でありながら、彼女は拘置所内で通算3度の獄中結婚を経験しています。とりわけ世論とマスコミ業界に衝撃を与えたのが、大手出版社・新潮社の看板雑誌である「週刊新潮」の現役デスク記者との結婚でした。
当初は事件の取材者と取材対象という緊張関係であったものの、拘置所でのアクリル板越しの面会や、膨大な往復書簡を重ねるうちに私情が芽生え、ジャーナリストとしての客観的距離が失われていきました。最終的にそのデスクは彼女と婚姻関係を結び、名字を木嶋死刑囚の姓へと改姓するに至ります。
なぜ、知的職業に就く一流の編集者や支援者男性たちが、凶悪事件の死刑囚である彼女にここまで惹きつけられてしまったのでしょうか。犯罪心理学やコミュニケーション分析の視点からは、以下の要因が指摘されています。
- 全肯定と母性的な受容:手紙の中で相手のプライドや知性を徹底的に褒め称え、「あなただけが私の真の理解者」という強烈な特別感(自己重要感)を抱かせる話術。
- 卓越した文章力と文脈操作:情緒的でありながら理知的な語彙を散りばめた長文レターにより、相手の思考空間を占領するマインドコントロール的アプローチ。
- 「悲劇のヒロイン」の演出:国家権力や冷酷な世論に追い詰められた無垢な女性という物語を提示し、男性側の「救済欲求・騎士道精神」を過剰に刺激する手腕。