「足りなくなったら現地のドラッグストアで買えばいい」という考えは、海外においては極めて危険な選択肢となります。体格差や薬事法規の違いにより、海外製OTC医薬品は日本の基準と比較して1回あたりの有効成分量が1.5〜2倍に設定されているケースが珍しくありません。また、英語や現地語での成分表示・用法用量を正確に読み解くのは、体調不良時には極めて困難です。
さらに見落としがちなのが海外旅行保険適用範囲のルールです。一般的な海外旅行傷害保険の「治療・救援費用」は、医師の診察・処方箋発行を伴う医療行為に対して支払われるものであり、ドラッグストアで自己判断購入した市販薬代は補償対象外となります。現地薬局購入リスクを避け、費用面でも無駄を出さないためには、信頼できる常備薬を事前に揃えておくことが基本となります。