宮川愛李のルーツを語る上で欠かせないのが、東京都心から南へ約160キロメートル離れた伊豆諸島・新島(にいじま)という環境です。都会の喧騒から隔絶された青い海と白い砂浜、白広がる自然の中で育まれた感性は、彼女の歌声に野性味に似た澄んだ力強さを与えました。本名も同じく「宮川愛李」であり、芸名を作らず本名でマイクの前に立つ姿勢そのものが、嘘偽りのない彼女のパーソナリティを象徴しています。
ネットコミュニティで爆発的な知名度を得たきっかけは、実兄であるクリエイター・みやかわくんの動画や配信に「妹子(いもこ)」という愛称で登場したことです。天真爛漫なキャラクターと、兄妹ならではのテンポの良い掛け合いが視聴者の心を掴み、本人が本格的な芸能活動を開始する以前からTwitter(現X)のフォロワー数は十数万人規模に達していました。しかし、その爆発的な人気こそが、後のプロ活動において乗り越えるべき壁となります。
2019年4月にミニアルバム『スマホ映えの向こうの世界』でトイズファクトリー/NiM-B-Markerからメジャーデビュー。単なるインフルエンサーの人気投票に終わらせず、生粋のボーカリストとしての実力を証明するために、彼女は数々の過酷なボイストレーニングとステージ経験を積み重ねていきました。