近年の感覚生理学の研究により、ヴェポラップの作用は単なる気道の加湿にとどまらないことが分かってきた。2026年に発表された最新の論文では、メントールやユーカリの香りが脳の咳嗽(がいそう)中枢に直接働きかけ、咳の反射感度を一時的に下げる可能性が示唆されている。
つまり、喉のイガイガ感という物理的な刺激に対して、脳が過剰に「咳を出せ」と命令するのを、香りのシグナルがブロックしているのだ。薬理成分で咳を強制的に止めるのではなく、感覚をハックすることで体を休ませる。このアプローチこそが、副作用が少ないとされる理由でもある。