1話あたりの制作費が1億円に達したと報じられた現場は、まさに前代未聞の緊張感に包まれていた。約2ヶ月半に及ぶモンゴルでの大規模ロケでは、現地の過酷な気候や言語の壁と戦いながら、実物大の砂漠アクションや大規模な車両爆破シーンを撮影。CGに頼り切らない生々しい迫力が、画面越しに視聴者の眼球を揺さぶった。
従来の民放ドラマの枠組みでは到底収まらない制作規模を実現させた裏には、TBS本社の強い危機感があった。「国内向けのお約束ドラマ」を作り続けていては、海外メガ資本の配信サービスに駆逐される。その強烈な焦燥感が、この規格外のプロジェクトを駆動するエンジンとなったのだ。