1990年の放送開始以来、35年以上の歴史を誇る『ラジオ深夜便』。365日休みなく、午後11時台から翌朝5時まで送られるこの生放送は、長年「夜の孤独を癒やす存在」として愛されてきた。しかし、現代社会の生活リズムは劇的に多様化している。
「深夜2時に放送された対談を、翌日の昼休みにじっくり聴きたい」「アンカーの心地よい語りを、入眠用のBGMとしてタイマー再生したい」といったニーズが増加。リアルタイムの生放送を追う従来型のスタイルに加え、デジタルアーカイブを活用した「オンデマンド聴取」が完全に定着した。都市部の20〜30代の間でも、レトロで落ち着いた語り口が「デジタルデトックス」や「マインドフルネス」のツールとして密かなブームを呼んでいる。