日本のこの独自の潮流は、海を越えて海外メディアや国際機関の注目も集めている。ユネスコ(UNESCO)や国連食糧農業機関(FAO)の視察団が相次いで来日し、日本の「そう えん」文化が生み出す独自の生物多様性保全モデルを調査した。
欧米の巨大アグリビジネス主導の農業が土壌の劣化や水不足という壁にぶつかる中、日本の伝統的な荘園景観(里山・棚田・水路)が持つ「環境調和型の土地利用」が極めて高い評価を受けているのだ。単なる歴史的価値にとどまらず、地球規模の環境問題を解決するための「生きている社会生態系」として、グローバルな文脈で語られ始めている。