立川雲水という男は、万人受けする無色透明なタレントではない。自らの信念を曲げず、毀誉褒貶の渦中に身を置き続けるその姿は、ある種の危うさと隣り合わせだ。しかし、安全地帯から石を投げるのではなく、剥き出しの個性を看板に掲げて観客と対峙する落語家がどれほど現代に存在するだろうか。
もし彼に対して先入観を抱いているのなら、一度だけでいい、劇場の暗がりの中でその高座を直視してほしい。座布団の上に座り、扇子一本で宇宙を立ち上げるその刹那、そこには小細工なしの芸人の魂だけが存在している。鳴り止まない拍手と笑い声の中にこそ、立川雲水という表現者の嘘偽りのない真実が刻まれている。 (出典: 立川 雲水(Yahoo!ニュース))
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