近年、いわき市をはじめとする自治体は、大規模災害やインフラ障害に備えて太陽光パネルと大型蓄電池を組み合わせた「地域マイクログリッド」の構築を進めてきた。今回の事態は、まさにその防災システムの実効性が問われるリアルな試練となった。
独立電源を備えた一部の最新型防災拠点では、停電下でも照明が灯り、市民向けのスマホ充電ステーションとして機能を発揮している。しかし、街全体をカバーするには至っておらず、既存の電力網に依存する都市構造のリスクが浮き彫りになった格好だ。次世代型エネルギー社会に向けた課題と教訓が突きつけられている。