新撰組を題材とした歴代ドラマの中で、ファンの間で「最も面白い最高傑作」として真っ先に名が挙がるのが、2004年放送のNHK大河ドラマ『新選組!』です。脚本家・三谷幸喜氏が手掛けた本作は、従来の「血気盛んな人斬り集団」というステレオタイプな新撰組像を覆し、多摩の試衛館時代から始まる若者たちの瑞々しい青春群像劇として再構築しました。
主演の香取慎吾氏が演じた近藤勇は、愚直なまでの誠実さと包容力を備えたリーダー像を確立し、初回視聴率26.3%、年間平均視聴率17.4%を記録しました。放送初期には一部の古参時代劇ファンから「若者向けに軽快すぎる」との声も上がったものの、物語が進むにつれて山南敬助の切腹や油小路の変など、過酷な運命に翻弄される隊士たちの心理描写が圧倒的な支持を獲得。2006年には大河ドラマ史上初となる続編スペシャル『新選組!! 土方歳三 最期の一日』が制作される異例の社会現象となりました。
一方で、昭和から平成にかけて制作された近藤勇主演の時代劇群も見逃せません。1973年の大河ドラマ『国盗り物語』や、映画スターが主演を務めた各局の大型新春時代劇など、重厚な立ち回りと政治的駆け引きを前面に押し出したクラシックな名作も根強い人気を誇ります。近年の新撰組ドラマおすすめランキングにおいても、三谷大河のポップな群像劇と、昭和・平成の骨太な本格時代劇の間で好みが二分される傾向が続いています。