手肌の消毒にアルコール感覚で吹きかける行為は極めて危険だ。強アルカリ性の性質を持つ成分が皮膚のタンパク質を容赦なく破壊し、重篤な手荒れや化学熱傷、激しい痛みを引き起こす。目に入れば角膜を傷つけ、最悪の場合は失明に至るリスクすら否定できない。
空間噴霧も絶対に避けるべき悪手である。空気中に微粒子として漂う塩素ガスを吸い込むと、鼻や喉の粘膜がただれ、気管支炎や激しい咳き込みを誘発する。特に小さな子どもや高齢者、気管支喘息などの基礎疾患を抱える人がいる環境での噴霧は、命に関わる事態を招きかねない。消毒・除菌剤としての効果を発揮する場所は、あくまで「人が触れる物体の表面」に限られる。