会員制ラウンジの熱狂とそこに潜む歪みは、ドキュメンタリー番組の格好の題材となってきた。フジテレビ系列の『ザ・ノンフィクション』や、インターネットテレビ局のABEMA(AbemaTV)の報道番組では、夜の街に身を投じる女性たちの光と影が生々しく描かれ、大きな反響を呼んでいる。
画面に映し出されるのは、昼間の生活では決して手に入らない大金を手に入れ、高級ブランド品に身を包む煌びやかな日常だ。しかしカメラは同時に、客とのLINEのやり取りに四六時中追われ、精神をすり減らす孤独な姿や、金銭感覚が麻痺して昼職への復帰が困難になっていくリアルな苦悩も暴き出している。
簡単に見える「会話の仕事」は、実際には高度な心理戦と過剰な感情労働の連続である。メディアの露出が増えたことでラウンジの認知度は飛躍的に高まったが、それは同時に、甘い幻想を抱いて参入した若者が現実の冷酷さに打ちのめされるリスクをも浮き彫りにした。