ロックアウトの歴史を振り返ると、莫大な経済的損失や社会的な波紋を広げた著名な事例が数多く存在します。
世界的に最も知られているのが、北米プロバスケットボールリーグ(NBA)におけるロックアウトです。NBAでは選手会(労働組合)とリーグ機構(オーナー側)の間で結ばれる労働協約(CBA)の改定を巡り、過去に複数回のロックアウトが実施されました。特に1998-1999年シーズンには協約決裂により約7ヶ月間にわたって施設が閉鎖され、レギュラーシーズンが50試合に大幅短縮される前代未聞の事態となりました。2011年にも同様のロックアウトが起こり、売上配分率の引き下げを求めるオーナー側と選手会が激しく対立しました。
日本国内においても、高度経済成長期からバブル期にかけての製造業や海運・交通業界の労働争議で作業所閉鎖が対抗措置として行使された事例が蓄積されており、近年の労使協調路線の中でも、激しい合理化や事業再編の局面で議論に上ることがあります。