山上徹也が凶行直前まで暮らしていたのは、奈良県奈良市大宮町3丁目に位置する8階建ての単身者向け賃貸マンションです。近鉄奈良線「新大宮駅」から徒歩数分という交通の要衝にあり、平城宮跡や繁華街にも近い利便性の高いエリアに居を構えていました。
間取りは専有面積およそ13〜15平米前後の極めてコンパクトな1K(ワンルーム)。家賃は共益費込みで月額約3万5,000円〜3万8,000円程度という、周辺相場と比較しても極めて安価な物件でした。当時の山上は派遣社員としての雇用契約を終了させ、無職の状態で蓄えを切り崩しながら生活していました。必要最小限の生活費しかかけられない困窮状態の中で選ばれた住処だったことが伺えます。
内部はベッドや必要最低限の家電が置かれていたものの、いわゆる一般的な生活感は希薄でした。捜査関係者の証言によれば、私服や身の回り品よりも、後述する工作用具や資材が部屋の大半を占領していたといいます。