歴史と伝統を重んじる三笠宮家に生まれ育ち、学問へのあくなき探求心を培ってこられた彬子女王。父である寛仁親王殿下からの教えは、現在の研究活動や公務の姿勢に大きく影響を与えている。「己の足で立ち、己の目で確かめる」という意志は、専門とする日本美術史の研究においても遺憾なく発揮されている。
海外に流出した日本美術作品の調査や、伝統工芸の保存・継承活動に至るまで、その視点は常に専門的でありながら温かい。単なる知識の蓄積にとどまらず、作品を生み出した職人や歴史的背景に想いを馳せる姿勢は、学術界からも高く評価されている。