銃撃戦と近接格闘術(柔道やブラジリアン柔術)をハイブリッドさせた独自のアクションスタイル「ガン・フー」は、近年のアクション映画における表現手法を根底から変革した。カットを細かく割らず、ロングタケで役者の肉体表現を捉える演出は、まさに圧巻の一言に尽きる。
近未来的なネオンサイン、重厚な雨の質感、静寂と狂気が同居する音響設計。これらが組み合わさることで、作品全体に漂う洗練された「ネオ・ノワール・アクション」の独特な美学が完成する。スタイリッシュでありながら極めて泥臭い、この肉体美と映像美の融合こそが、全世界のアクションファンを虜にし続ける最大の魅力と言えるだろう。