「アドブルーが切れたら走行中に車が突然止まってしまうのか」と不安を抱くドライバーは多いですが、走行中にエンジンが急停止することはありません。高速道路などで走行中に突然動力が失われると重大な事故につながるため、安全確保の観点からそのような制御は行われない仕様になっています。
しかし、「目的地に到着して一度エンジンを切ると、アドブルーを補充するまで二度と再始動できなくなる」という厳格なロックがかかります。これは故障ではなく、道路運送車両の保安基準に基づいた法令上の制御です。アドブルーがない状態で走行を続けると、基準値を大幅に超える有害なNOxを大気中に排出し続けてしまうため、システムが強制的に再始動を遮断する設計になっています。
こうした事態を防ぐため、車載コンピューターはアドブルー警告灯の点灯によって段階的に注意を促します。一般的には残りの走行可能距離が「約2,400km〜1,000km」を切った段階で最初の警告が表示され、残量が減るにつれてカウントダウン表示や警告音へと変化します。警告灯が点灯した段階で、放置せずに速やかな補充計画を立てることが重要です。