プロ野球は毎年、数百人が職を失う冷徹な実力社会だ。TBS系列で年末に放映されるドキュメンタリー『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』でも度々描かれるように、巨人というエリート集団からの脱落は突然訪れる。育成契約の導入によって選手層が厚くなった反面、若くして岐路に立たされる選手は後を絶たない。
過酷な現実の中で、アスリートのセカンドキャリアに対する意識は劇的に変化した。保険業界や警備業、パーソナルトレーナーへの転身はもちろん、大学へ進学して教員免許を取得する元選手も登場している。球団側も引退後の就職支援プログラムを拡充しつつあるが、野球しか知らずに育った若者が社会の荒波を乗り越える道のりは決して平坦ではない。苦闘を重ねながら新たな生きがいを掴み取る元巨人戦士たちの背中は、多くの社会人に勇気を与える。