学校法人聖マリアンナ医科大学が運営する同院は、地域医療の最後の砦だ。がん治療や周産期医療、高度救命救急など、免疫力が極度に低下した患者が多数入院している。だからこそ、厚生労働省のガイドラインを踏まえた防護策には妥協がない。
病院長の明石嘉浩氏は、重症患者の命を守る砦としての使命と、孤立しがちな患者・家族の精神的サポートの両立を強く意識してきた。感染症の流行波が起きるたびに面会制限が瞬時に見直されるのは、こうした高度医療機関ならではの宿命といえる。一般の市中病院よりも面会許可のハードルが高い理由は、まさにこの極限の医療現場を守る防壁にある。