「了解(りょうかい)」という言葉は、漢字の成り立ちを見ると非常に明快です。「了」には「はっきりと悟る・終える」、「解」には「解きほぐす・わかる」という意味があります。広辞苑や明鏡国語辞典などの主要な国語辞典を引くと、「物事の趣旨や事情を十分に理解し、認めること」と定義されています。
軍事用語や警察・航空無線の交信で使われる「ラジャー(Roger=了解)」が象徴するように、了解という語は本来、「情報を正確に受信し、内容を完全に把握した」という客観的な事実を伝達するための極めて機能的な言葉です。したがって、日本語の学術的・文法的な見地から言えば、了解そのものに「上から目線」や「相手を見下す」といったネガティブな意味合いは一切含まれていません。
日常生活や友人同士の会話において「明日の集合時間は10時ね」「了解!」とやり取りするのは完全に正しい使い方であり、同僚や部下に対して「企画書の修正方針、了解しました」と答えるのも何ら問題はありません。