「自分に残された時間はそう長くはない。だからこそ、一秒も無駄にはできないんだ」
イングランド・プレミアリーグのトッテナムで世界屈指のアタッカーとして君臨し続けるソン・フンミンは、代表への思いをそう絞り出した。30代半ばを迎え、キャリアの集大成として見据える大舞台。アジアカップでの激震以降、チームの精神的支柱として彼が背負う重圧は計り知れない。だが、その双眸に宿る光は消えていない。
注目すべきは、パリ・サンジェルマンで異次元の創造性を発揮する至宝イ・ガンインとの関係性だ。ピッチ内外での摩擦が報じられた過去を乗り越え、二人は今、成熟した共闘関係を築きつつある。ソン・フンミンの鋭利な裏抜けに、イ・ガンインの左足から放たれる針の穴を通すようなスルーパスが合致した瞬間、アジアのいかなる守備陣も沈黙する。個のタレントの融合こそが、新生チーム最大の起爆剤なのだ。