終戦直後の混乱期を経て、1960年代後半から独自のコミュニティを発達させてきた新宿二丁目。東京都の中でも異彩を放つこの街は、生きづらさを抱えた人々が集い、互いを尊重し合うための聖地として芽吹いた。
当時は看板すら出さない小さなバーが路地裏にひしめき、暗黙の了解のもとで連帯が育まれていた。歴史の波に揉まれながらも、LGBTQ+コミュニティの権利意識の高まりや社会的関心の広がりとともに、街は徐々にその扉を外部へと開き始める。隠れ家だった場所は、多様な価値観が交錯するオープンな文化拠点へとアップデートされたのだ。