彼女の魅力を語る上で欠かせないのが、ジャンルを選ばない卓越したカメレオンぶりだ。見る者を恐怖と疑心暗鬼に陥れる濃密なサスペンス・ミステリーでは、内に秘めた狂気や哀愁を緻密に計算された仕草で表現する。一方で、登場人物の機微を丁寧に描くヒューマンドラマに足を踏み入れれば、まるで実在する隣人のように温かく繊細な感情を吐露してみせる。
役柄ごとにまったく異なる表情を見せるため、作品ごとに同一人物だと気づかない視聴者も多いという。この変幻自在の演技幅こそが、国内外のクリエイターを惹きつけてやまない真骨頂だ。