長年、日本のリビングを席巻してきたのは手軽なペーパー式の使い捨てワイパーだった。しかし、皮脂汚れやキッチンの油ハネ、あるいは子供やペットがつけた頑固なこびりつきに対して、薄いシート1枚ではどうしても力不足が否めない。力を込めた瞬間にヘッドが反り返ったり、シートがすぐに乾いて何枚も無駄に消費してしまったりした経験は誰にでもあるはずだ。
そこで見直されているのが、厚手布による「水拭き」本来の破壊力だ。繊維の奥まで水を含ませ、適度な摩擦で床の溝に入り込んだ汚れを掻き出す。市販の使い捨てシートでは到底太刀打ちできない皮脂のベタつきが、お湯で絞ったタオル1枚で見事に消え去る爽快感。エコへの配慮とランニングコストゼロの魅力が、合理的な生活者の心を捉えている。