「小さいうちから保育園に預けると、親への愛着形成に問題が出るのでは」と心配する保護者は少なくありません。しかし、発達心理学における実証研究はその懸念を明確に退けています。
アメリカ国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)が実施した大規模追跡調査をはじめとする研究では、保育施設を利用している子どもと家庭のみで育った子どもの間で、母親に対する愛着の安定性に有意な差は見られないことが確認されています。子どもは保育園の保育士とも信頼関係を築きながら、家庭では親との確固たる絆を維持できる豊かな適応力を持っています。
むしろ、質の高い保育園での集団生活を通じて得られるプラスの影響は豊富です:
・社会性とコミュニケーション能力の芽生え:同年代の子どもとの関わりから、感情のコントロールや共有、協調性を自然に身につけます。
・専門職による多角的なサポート:保育のプロによる適切な発達支援や生活習慣の指導を受けられます。
・生活リズムの安定:規則正しい睡眠、食事、遊びのサイクルが早い段階で定着します。
保育園に通わせること自体が発達のデメリットになるという説は、心理学のデータからも完全に否定されています。