午前10時の開店直後、ベーカリーの厨房から焼き上がりのラックが運び出された瞬間、人だかりができる。飛ぶように売れる光景は、もはや日常茶飯事だ。背景には、世界的な穀物市場の変動と消費者の健康志向が複雑に絡み合っている。
現在、食品加工・製パン業界では輸入小麦の価格高騰を契機に、国産の米粉を活用した商品開発が急速に進展している。農林水産省による利用拡大キャンペーンの後押しもあり、消費者の国産穀物に対する関心は過去最高レベルに達した。コストコはその巨大な購買力を武器に、高品質な国産米粉を贅沢に使った大容量パッケージを圧倒的なコストパフォーマンスで製品化。このスケールメリットこそが、他チェーンの追随を許さない爆発的人気の原動力となっている。