石狩湾新港の沖合に整然と並ぶ巨大な風車。これらが作り出す電力は、単に遠くの大都市へ送電されるだけではない。地域内で発電されたクリーンな電力を、地域内の産業で直接消費する「電力の完全地産地消モデル」が、ここではすでに日常の風景として定着している。
現地でエネルギー事業に携わる関係者は、「風況の良さと広い敷地、そして港湾機能がこれほど高いレベルで揃った場所は国内でも極めて稀だ」と語る。冬場の厳しい吹雪も、エネルギー生成の観点から見れば恵みの風へと変わる。気象の厳しさを強みに変えた逆転の発想が、この地に強固な産業基盤を築き上げた。