第一三共の株価急変動の裏側|エンハーツ最新開発と機関投資家評価

第一三共の株価急変動の裏側|エンハーツ最新開発と機関投資家評価

第一三共の株価急変動の裏側|エンハーツ最新開発と機関投資家評価の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

株価の急変動を語るうえで避けて通れないのが、世界的なメガヒットとなった抗がん剤「エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)」である。同薬は第一三共が独自に創製した抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる技術プラットフォームから誕生した。

抗体薬物複合体(ADC)とは、がん細胞の表面にある特定の抗原に結合する「抗体」と、がん細胞を攻撃する「薬物(ペイロード)」を特殊な「リンカー」で結合させた次世代の抗がん剤だ。狙ったがん細胞に ピンポイントで毒性を届けるため、高い薬効と副作用の軽減を両立させる。第一三共はこのリンカーとペイロードの接続技術において世界最高峰の特許を有している。

イギリスの英大手製薬アストラゼネカとの世界的戦略提携により、エンハーツは乳がん、胃がん、肺がんなどのHER2発現がんを対象に世界中で承認を拡大中だ。現在もHER2低発現がんや早期乳がんへの適応拡大に向けた相次ぐ第III相臨床試験が進行しており、これらの結果がポジティブであるか否かが、市場の株価形成にダイレクトに跳ね返ってくる。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。