この問題は、単なる「話し方の癖」では済まされない実害をもたらす。常に否定的なフィードバックが返ってくる環境では、メンバーは次第に意見を言うのをやめてしまう。「どうせ言っても無駄だ」という学習性無力感が職場に蔓延し、指示されたことだけを淡々とこなす「静かな退職(クワイエット・クィッティング)」を引き起こすトリガーになるのだ。
特にZ世代を中心とする若手社員は、心理的安全性を極めて重視する傾向がある。上司や先輩がこのタイプである場合、チームのイノベーションは完全にストップする。新しいアイデアは、未完成で脆い状態からスタートするものだ。それを初期段階で踏みつぶす行為は、組織の成長機会を自らドブに捨てるに等しい。