セリフを一切喋らず、スマホの翻訳アプリ音声を通じて会話するという前代未聞の設定。この斬新なアイデアを生み出したのは、演出を手掛けたTBSテレビの巨匠・福澤克雄だ。言葉を発しないキャラクターに説得力を持たせるため、音声には大物声優・林原めぐみの声が抜擢された。
現場では富栄ドラムが表情や身振り手振りで感情を極限まで表現し、その映像に合わせて林原めぐみが絶妙なニュアンスの音声を吹き込むという、緻密な共同作業が行われていた。愛らしさと怪しさが同居するあの独特のフレーズは、事前の密密なリハーサルと現場での妥協なき試行錯誤から生まれた奇跡の産物だ。