日航機墜落事故の原因に迫る圧力隔壁ミスとボイスレコーダーの衝撃

日航機墜落事故の原因に迫る圧力隔壁ミスとボイスレコーダーの衝撃

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真相の引き金となったのは、事故の7年前にあたる1978年に伊丹空港で発生した尻もち事故だった。着陸時に機体後部を滑走路に接触させたこの事故の際、製造メーカーであるボーイング社が機体尾部の「圧力隔壁」を修復する作業を行った。しかし、ここで行われた工法は正規のマニュアルとは異なる不適切なものだった。

本来であれば一体の補強プレートで繋ぐべき箇所を、カットされた2枚のプレートに分けて接合してしまったのだ。この施工ミスにより、接続部のリベットにかかる負荷の分散構造が崩壊。引き伸ばされた応力集中によって、飛行を重ねるごとに客室の加圧と減圧が繰り返され、見えない金属疲労の亀裂が静かに、そして確実に進行していった。

そして1985年8月12日夕刻、高度約2万4000フィート(約7300メートル)の相模湾上空で、限界に達した圧力隔壁が破断。高圧の客室空気が一気に機体尾部へと吹き出し、垂直尾翼の大半を破壊した。同時に、尾部を通っていた4系統すべての油圧ラインが遮断され、機体は操縦機能を根底から失うこととなった。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。