ラウールさんのランウェイの原点として外せないのが、東京ガールズコレクション(TGC)でのパフォーマンスです。TGCのランウェイにおいて、彼は単に服を着て歩くだけでなく、コンテンポラリーダンスやストリートダンスの要素を大胆に取り入れたセンセーショナルなステージを披露し続け、歴代最多連続出演記録を樹立しました。
ランウェイを単なる通路ではなく「感情を解き放つ舞台」へと変貌させるその試みは、エンターテインメントとハイファッションの境界線を鮮やかに壊しました。TGCで培われた観客を惹きつける圧倒的な求心力と、パリのコレクションで求められるミニマルで洗練された歩行技術。この2つの異なるアプローチを自在に使い分ける柔軟性こそ、彼の唯一無二の強みといえます。