この地に巨大な倉庫店が誕生した背景には、パナソニック門真南拠点跡地という関西屈指のメガロケーションの存在があった。長年、日本のものづくりを支えた広大な産業用地が役目を終えた際、その跡地活用に名乗りを上げたのが三井不動産とコストコだった。都心部からの近さと主要幹線道路の結節点という立地は、リテール業界にとって喉から手が出るほど魅力的なフロンティアだったのだ。
コストコ日本法人を率いるケン・テラオ社長は、関西圏におけるドミナント戦略の要石として門真を位置づけた。既存の尼崎や和泉とは異なる、大阪東部・北摂・京都南部までを広くカバーする都市近接型の物流・販売拠点。その読みは見事に的中し、オープン以来、想定を上回るペースで会員数を伸ばし続けている。産業の歴史が刻まれた土地は今、流通と消費の巨大なハブとして新たな息吹を上げている。