子役から大人の役者への脱皮は、多くの表現者にとって高くて険しい壁だ。しかし、彼はそのジンクスを鮮やかに吹き飛ばしてみせた。2005年の主演映画『妖怪大戦争』で見せた迫真の演技は、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。過酷な現場環境でも弱音を吐かず、役に没頭する姿は周囲の大人たちを圧倒した。
そして歳月が流れた現在、世界的な評価を確立した『ゴジラ-1.0』で見せた鬼気迫る表情は、かつての天才少年が日本最高峰の俳優へ結実したことを力強く証明した。数々の歴史的ヒット作を背負い、現代の邦画シーンを牽引する存在となった根底には、子役時代に培われた圧倒的な現場対応力と作品への献身が存在する。