「豚バラ肉を食べると体脂肪が増える」という強固な思い込みは、脂質の代謝プロセスを知ることで根本から覆る。豚バラ肉に含まれる脂質の約半分は、実はオリーブオイルの主成分としても知られる「オレイン酸」をはじめとする不飽和脂肪酸だ。オレイン酸は悪玉(LDL)コレステロールを抑制し、血管のしなやかさを保つ働きを持つ。
さらに見逃せないのが、アミノ酸の一種であるカルニチンの存在だ。カルニチンは、体内に取り込まれた脂肪酸を細胞内のミトコンドリアへと運び込み、エネルギーとして燃焼させる「運び屋」の役目を果たす。つまり、豚バラ肉は自らの脂質を効率的にエネルギーへと変換するブースターを内蔵しているのだ。余分な糖質と一緒に過剰摂取しない限り、単体で急激な脂肪蓄積を引き起こすリスクは極めて低い。